飽き性な私が10年愛用している腕時計。
何度か書いているように、私は本来とても飽き性な性格です。
シンプルライフに惹かれるようになったのも、買っては捨て、買っては捨て、を繰り返す生活から抜け出したいと思ったから。
そんな自分が唯一飽きずに10年間使っているのが腕時計。
2008年(たぶん…)に購入した、XCのエコ・ドライブ電波時計です。
この時計に出会うまでは、腕時計もファッションの一部として、手頃な1~3万円台のものをコロコロと買い替えていました。
この時計を購入する直前に身に着けていたのは、同じくXCのKiiというシリーズ。
華奢な黒ベルトと小さなフェイスがお気に入りだったのですが、なんとある日、外出先で紛失してしまったのです…。
ベルトの構造が輪っかになっておらず、留めている金具が外れるとするっと腕から落ちてしまうタイプの時計だったので。
わりと買って間もなかったためとてもショックで、次に買う腕時計は慎重に選び、たとえ金具が外れても手首から落ちないものにしよう、と心に決めた記憶があります。
その後、金具が外れても輪っかは外れないタイプを吟味して購入。
自分のお金で服飾品を買うようになってから、10年所有し続けているものはこれだけです。
飽き性な私が、なぜこの腕時計だけは手放さずにいられるのか。
シルバーとゴールドのコンビカラーなのでアクセサリーに合わせやすいこと、ラウンドでもスクエアでもない微妙なフェイスが身に着けるファッションを選ばないこと、文字盤の立体感なデザインが購入時からとても気に入っていること、などもその理由ですが、おそらく私にとっていちばんの継続理由は、電池交換が不要なことだと思う(笑)
なぜなら、過去に時計を買い替えたくなっていたタイミングは、いつも電池が切れた時だったから。
「時計屋さんで電池交換して貰ってまで使い続けるほど、この時計にもう愛着はないな」と気づいてしまうタイミングだったのですね。
新しく時計を買うより電池交換をしたほうが金銭的にはよっぽど安上がりなのに、その手間すらも惜しむくらい愛していないことに気づいてしまう、という。
この時計にはそういうタイミングがなかった、ただそれだけのことだと思います。
正直、デザインだけを見れば今も新たに欲しいと思う腕時計は結構あるのですが、それらは電池交換が不要なタイプではないので、今後新たにエコ・ドライブで今の腕時計より気に入ったデザインのものに出会わない限り、きっと購入することはないと思います。
ちなみに、私が二代続けてXCの腕時計を選ぶほどXC贔屓なのは、高校生の時に読んでいた雑誌non・noの裏表紙に載っていた、当時イメージモデルを務めていたケリー・チャンさんの広告がとても格好良くて衝撃的だったから。
私が購入した時期にはイメージモデルはもう篠原涼子さんに代わっていたし、現在は北川景子さんですが、私にとってXCといえば未だにケリー・チャンさん。
10代の頃に読んでいた雑誌の印象って、20~30代になってから読んだ雑誌より、なぜか今でもはっきり覚えていることが多いです。
当時はファッションの情報収集といえば、まだまだネットより雑誌の時代だったからかなぁ。
少ないお小遣いで買った1冊の雑誌を、何度も何度も繰り返し眺めていたものです。
これはそういう記憶ごと、愛しさや懐かしさが詰まった腕時計なのかもしれません。