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身も心もシンプルに暮らしたい。

「どうでもいい服」を増やさない。

大好きな朝ドラ『カーネーション』の再放送を観ていたら、ヒロイン・糸子のグサリと来る台詞が耳に入ってきました。

 

服っちゅうのはな里香、着て歩く事で、それにふさわしい物事を引き寄せて回るんや。

あんたのその頭とジャージーが、やっぱり見事にこの結果を連れてきたちゅうこっちゃ。分かるやろ?

世間様と無関係でおられる人間なんか一人もいてへんねや。

自分が世間にどない見えたらこんな目に遭わんで済むか、よう考え。

 

なぜなら私は現在、日常のほとんどの時間を、自分が「どうでもいい服」と認識している服装で過ごしているから。

たまに夫と出かけたり友人に会ったりする時には、外出用の服を着てメイクもそれなりにしますが、日常の家事や買い物をこなすだけの日は、極力汚れてもいい、気にならない服を着て生活しています。

 

そういう服を着てすっぴんで過ごしている日と、お気に入りの服を着てきちんとお化粧をして出かける日とでは、店員さんや道行く人からの対応が全く違うことに、結構前から気づいていました。

挨拶とか道を譲るとか、本当にちょっとしたことでも、当然、きちんとしている時のほうが丁寧に対応してもらえるし、自分も他人に対して良い態度がとれる。

 

分かってはいるけれど、面倒くささや「お気に入りの服を傷めたくない」という思いが勝り、相変わらず普段は「どうでもいい服」ばかりを着て過ごしています。

それでいい、毎日がハレの日である必要はない、と割り切っている面もありますが、どこかで「なんだか毎日さえないなぁ」と思っているのも事実。

 

そんな時に耳に入ってきた件の言葉が、自分のことを言い当てられているようで心に刺さったのです。

 

だからと言って、「よーし、これからは毎日お気に入りの服を着て、スーパーへの買い物もお化粧をしていくぞ!」という心境には全くならないのですが(そもそもメイクの被膜感が嫌いなので極力したくない)、今の自分ができる最善策の一つとして、これ以上「どうでもいい服」を増やさないことを決めました。

 

自分自身の洋服の買い方を振り返ってみると、結構ね、あるんです。

「人と会う時には着る気がしないけれど、安いし、普段のがんがん着倒すように買っておくか。どうせ1シーズンでダメになるし…」みたいな、妥協の果てに買ったような服が。

でも、服って案外傷まない。

普通に洗える素材の服なら、たとえ毎回洗って一日おきに着ても、1シーズンで全く着られなくなるほどの状態になってしまうことは、そうそうない。

だから、多少くたびれはしても、全然気に入っていなくても、2、3シーズン目まで着てしまう。

結果、毎年自分は「どうでもいい服」ばかり着ているなぁ、と思いながら過ごす。

 

そんな無限ループを繰り返さないために、いちばん手っ取り早くできることは、とにかくこれ以上「どうでもいい服」を増やさないことだと思いました。

 

今着ている「どうでもいい服」は着倒すまで着るけれど、それ以降は買い足さない。

「どうでもいい服」が無くなったら、手持ちのお気に入りの服の中から、普段着用にしてもいい服を選別しておろしていく。

外出着として着られるお気に入りの服が足りなくなったら、買い足す。

 

お気に入りの服を普段着に格下げするのは少し勇気がいるけれど、そうすることで、無駄なくワードローブのアップデートができるのではと考えています。

 

まずはこの秋冬の買い物から、慎重に検討していきたいと思います。