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本気で不眠に悩んでいる方へ。『ベッドにいてはいけない』に学ぶ認知行動療法【1】

長いこと、不眠に悩まされています 。

 

以前にも書いたように、私は気分変調性障害の傾向があるせいか、物心ついた時から寝つきが悪い子供でした。

思春期頃には早朝覚醒が当たり前になり、仕事をしていた頃は必ず起床時間1~2時間前に目覚め、目覚まし時計に起こされたことがほとんどありません。

そのうえ、朝方に見る夢は99%悪夢(苦笑)

 

病院で処方された睡眠導入剤に頼っていた時期もありましたが、副作用で日中ものすごく眠かったり、飲むと幻聴が聞こえたり(!)、なかなか大変な思いをしたので現在は一切服用していません。

 

仕事を辞める前の一年間くらいは特に酷く、疲れているのになぜか夜じゅう一睡も出来ず、そのまま完徹して仕事に行くなんてこともたびたびありました。

同じ経験をした方ならお分かりいただけるかと思いますが、一睡も出来ない夜ってめちゃくちゃ長く感じるんですよね…。

気の持ちようだと思ってどう頑張っても、メンタルがごっそり削がれる。

翌日ももはや眠気はないのですが、ただひたすら全身がだるく、体温調節が上手くできずに身体が熱く、頭がぼーっとして使い物になりません。

 

退職したら治るだろうと思いきや、朝起きて仕事に行くというノルマがないと、睡眠サイクルはどんどんずれていく一方でした(これは自制心の弱さのせいでもある)

そのうち妊娠し、つわりも始まり、いっそう自律神経が乱れに乱れた日常生活を送るようになります。

 

それでも仕事をしていないので、「日中眠くなったら昼寝をすればいいや」と割り切ってなんとかやり過ごしていましたが、最近は新たな悩みが出てきました。

 

「人と会うと、その日の夜は決まって一睡も出来なくなる」という問題です。

 

つわりが終わり安定期に入ったので、この頃はときどき日中に友人と会ったりしているのですが、日中どんなにストレスを感じず楽しく過ごせても、むしろ楽しく過ごせた日こそ、夜になっても脳が興奮しているのか、頭が冴えてしまって眠れないのです。

(ちなみに、FP技能検定当日も疲れていたはずなのに一睡も出来ませんでした…。試験が終わって無意識のうちにハイになっていたのかな)

友人だけでなく、離れて暮らす家族と会った日の夜でさえ、必ず眠れなくなります。

そして、その後数日間の日常生活に支障をきたします。

 

これではせっかく楽しみにしていた予定も「また眠れないかも…」と不安になり、わずかな人付き合いさえも億劫になってしまう。

いい加減、この生活を改めなければ。

 

私は今までにない危機感を感じ、以前フミナーズのコラムを読んで印象に残っていた、土井貴仁さんのことを思い出しました。

 

fuminners.jp

 

印象に残ったのは、「眠れなくても布団に入っていれば疲れはとれる」という通説は不眠には逆効果だということ。

実際は疲れがとれるどころか、布団に入ってから眠れない時間が長いと、「布団に入る=眠れない」という条件づけが脳にインプットされてしまい、ますます眠れない悪循環を強化させてしまうのだそう。

私自身、同じことを実体験から薄々感じてはいたので、「やっぱりそうだったんだ」と腑に落ちる思いでした。

 

土井さんは幼少期から不眠に悩まされ続けてきた当事者なので、コラムで書かれている内容は説得力のあるものばかり。

特に、長年慢性的な不眠に悩まされてきた人にしかわからない精神的な辛さと、悩みが深すぎて周囲に打ち明けられない孤独さは痛いほど分かります。

人に打ち明けると、寝る前にホットミルクを飲むとか、アロマを炊いてリラックスするとか、一般的に不眠に良しとされているアドバイスをくれたりするけれど、もうそんなちょっとやそっとの改善法で治るものじゃないって、こちらは嫌と言うほど分かってるんですよね(苦笑)

 

私はあらためて土井さんが不眠からの脱却に成功した方法を知りたいと思い、著書を読んでみることにしました。

 

【2】に続きます。